FUJIFILM X100Vを2年使ったレビューをします。
X100Vを買った直後にファーストインプレッションということで、そこそこ詳細までふれて書いているのでこの記事では
このあたりのことについてレビューをしながら紹介します。
先にYouTubeにもレビューをアップしています。5分くらいで見ることができるのでもしよかったらご覧ください。
X100Vのスペック、特徴
| 名前 | FUJIFILM X100V |
| センサー | APS-C(X-Trans CMOS 4) |
| レンズ | 23mm F2(換算35mm相当) |
| サイズ | 128.0×74.8×53.3mm |
| 重さ | 約478g(バッテリー・SD含む) |
| 絞り | F2~ |
| 液晶 | 3.0型チルト式タッチパネル |
| ファインダー | 光学/電子ハイブリッドビューファインダー |
| 動画 | 4K/30p、1080/120p対応 |
| バッテリー | 約350枚(光学ファインダー使用時) |
| フィルムシミュレーション | クラシックネガ/エテルナなど全17種 |
| その他 | 防塵防滴対応(アダプター装着時) |
デメリット
メリット
X100シリーズはストリートスナップ向けに作られていますが、僕はほぼ家族しか撮っていません。
それでも買って間違いないカメラだと思っているので、家族の作例多めで紹介していこうと思います。
X100Vで撮った写真の作例

まずやっぱり気になるのどんな写真を撮れるのかだと思いますので、作例を載せていきます。








作品というレベルの写真はありませんが、日常を残すカメラとしてはかなりおすすめです。
X100VはAF速度や精度が向上

X100Fよりもオートフォーカスも向上したといわれています。
体感では速度よりも少し暗いところでの精度向上や、動いている息子にピントを合わせやすくなったことが大きいかなと思います。
(動画内では0:45~X100FとX100Vのオートフォーカス比較をしています)
新型レンズの特徴







全体的に右側のX100Vのほうが解像度が高く、文字がや模様がくっきりしているのがかなりわかりやすく変化しています。
コントラストも若干高くなっていますね。
どちらも同条件のクラシッククローム(カスタマイズなし)ですが、結構色味が変わっています。
被写体だけではなく、背景も結構違うように感じるのですが、X100Vはきちんとボケているけど立体感があるような印象です。
レンズ性能が向上したのは間違いありません。
でもX100Fのファンも多く「前のレンズのほうがよかった」という声も少し聞いたりすることもあったんですよね。
個人的には現行レンズが良くないとは思いませんが、X100Fを手放せない理由ができてしまったなとは思います。やっぱりX100Fのレンズも好きだなーと。
顔認証が少し使えるようになったけど…


瞳AFはそこそこで、顔認証ONだと横を向いたときにピントが結構迷うので、顔認証OFF+シングルスポットが一番好きな設定です。
昔より顔認証は使えるようになりましたが、なくても良いかなーというレベルです。
フィルムシミュレーションはエテルナ、クラシックネガが追加


フィルムシミュレーションについてはほかの記事でもふれていますのでざっくり紹介します。
X100Fのときからお待ちかねの2種が追加されています。
- ClassicNeg(クラシックネガ)
- ETERNA(エテルナ)
個人的にはやっぱりなんだかんだでクラシッククロームが好きで結構頻繁に使っていますが、特にクラシックネガを使いたくてX100Vを選ぶ方は多そうです。

»フィルムシミュレーション クラシッククローム系カスタマイズ4種比較
»フィルムシミュレーション以外の細かい設定
X100Vの動画の作例

X100Fから進化したポイントですごく気に入っているのは動画のAF-C性能の向上、顔認証の向上。
結構頻繁に動画も撮るようになりました。
ほかの方の動画を見ると「X100Vは動画に向いていない」という意見もちらほら見かけますが、個人的には全然使えると思います。
使えるレベルが作品なのか、日常やVlogかにもよって変わってきますが、「子どもの動画を良い感じに撮りたい」くらいのレベルなら全く問題ありません。
X100Vの動画の強みは写真で使っているフィルムシミュレーションを動画にも適用できることです。
逆に使いにくさを感じるポイントは手振れ補正がないこと。
X100Vは比較的軽いカメラなのでコンデジ用のジンバルに乗せることで手振れを解消することもできます。動画を細かく繋げて一つのVlogにしている自分としてはそこまで必要ないとは思いますが、
という方にはジンバルをおすすめします。
ほかにはハイスピード撮影(スローモーション)を多用してなんとなく良い感じ作品っぽく作り上げることも全然できるかなと思います。
三脚にセットして撮るブツ撮り動画ではX100Vもかなり役立っています。
X-T4をメインとして物撮り動画を撮っていますが、2台体制で撮れることや、色味を合わせられることはかなり便利です。

被写体がたくさんあるとピント位置を迷ってしまうときもありますが、そんなときは先にピントを合わせてMFに切り替えています。
変わらずかっこいいデザインのX100シリーズ

次はデザインですが、一番のポイントはクラシカルな見た目です。
友人にも「これ昔のカメラ?」と聞かれたことがあるほど現代のほかのカメラに比べると味のあるデザインなんだと思います。
どこがかっこいいかっていうよりかは”全てのバランスの良さや質感を総合的に見てかっこいい”という印象なんですが、人それぞれ好きなパーツはありそうです。






ひとつだけちょっと悔やんでいるのは、やっぱりX100Vはブラックにしておけばよかったなと思うときはたまにあります。
シルバーが先に発売されたので、ついつい飛びついてしまいましたがやっぱりブラックほしいなあっと。
物理ボタンやダイヤルの多さが特徴的

フジのカメラの特徴である軍艦部のダイヤルの多さや物理ボタンは人気ポイントの一つ。
でもダイヤルになかなか慣れない方もいる気がします。
フジに慣れた方はほかのメーカーのカメラを使いにくいと感じるように、逆もまた当然あり得ることだと思います。
X100Vの操作性は?機能の進化について

デザイン面のお話で軽く操作系統の話についても触れてしまいましたので、次は軽く進化したポイントについて。
ポイントは3つ
子どもを低い位置から撮るためにはチルトモニター


X100Vはスナップ用に使う方が多いので、「チルトなんていらねーよ!」みたいな声もTwitterでは見かけました。
でもチルトモニターがあると便利なこともあります。


チルトがあると子どもを撮るときはかなり便利で、低い位置で子どもの顔とモニターを交互に見ながら撮ることができるんですよね。
集中しすぎないですみますし、寝転んだりしないですむのでとても楽です。
あとチルトモニターが付いていると、だいたいモニターが出っ張ってしまいますが、フジなら大丈夫。フジのチルトはボディに埋め込まれてフラットになるのでシュッとしています。
ISOダイヤルの操作性が向上


ISOダイヤルはX100Fの場合ダイヤルの外側を上にあげてもずっと持っておかなければならなかったんですよね。
それがカチッと固定できるようになったので操作しやすくなりました。
タッチ操作、タッチシャッター

タッチ操作は使わない方にとっては邪魔かもしれませんが、X100Vは背面のD-Padという十字キーがなくなったので上下左右フリックにファンクションキーを割り当てることができます。
タッチが好きではない方はOFFにしておけば問題ありません。
ちなみにネタレベルのお話ですが、タッチAFをONにしておくと、ファインダーをのぞきながら鼻でピント位置を変えることもできますw
USB-C端子を追加、USB給電も可能

特にUSB-Cは嬉しい方も多いはず。
USB-C端子のケーブルも増えてきているので、ケーブルを統一したいと考えている方には嬉しいポイントかなと思います。
16万という価格は適正か

本音を言えば価格は正直少し高めかなと思います。
このお値段で購入したことを悔やむことはありませんが、コンデジにしては高いので手を出しにくいのは確かかなと。
X100Fは価格ドットコムの初値を見ると最安が139,000円くらいでX100Vは163,000円くらいなので結構値上がりしていますよね。
ですが、それだけの進化はしていると思いますし、満足度もすごく高いですし不満を感じることも全くありません。

X-T4も持っていますが、カメラを使うシーンはほぼほぼ子どもと出かけるときなんで、外に持ち出すメインカメラはX100Vです。
X100Vはそばに置いておきたいと思うカメラなので、ぜひ一度手に取ってみていただきたいなと思います。
X100Fも買ってよかったなーと強く思いましたが、X100Vも間違いないカメラです。次のX100シリーズも楽しみですね。
