運動会の撮影コツ完全ガイド|競技別のカメラ設定と撮り方のポイント
子どもの運動会は、一年の中でも特別な一日。
走る姿、友達と笑い合う瞬間、ふとした真剣な表情…その全部を残したいのに、あとで写真を見返して「ピントが外れていた」「顔が小さすぎる」と後悔した経験、ありませんか?
ぼく自身、去年はそれを痛感しました。だからこそ今年はしっかり準備して、同じ失敗をしないように。この記事では 運動会で役立つカメラ設定と撮影のコツ を、具体的にまとめました。
運動会撮影の準備と持ち物チェック
撮影は準備で半分決まります。カメラがどれだけ高性能でも、バッテリーが切れたり、カード容量が足りなくなったらアウトです。
- 望遠ズームレンズ(200〜400mm前後):離れた席からでも表情をしっかり引き寄せられる
- 予備バッテリーとモバイルバッテリー:動画や連写は想像以上に電池を消耗
- 高速SDカード(UHS-I U3以上、90MB/s以上推奨):連写や4K動画を安定して保存
- 広角〜標準ズームレンズ:昼食や家族写真用に
- 一脚/三脚(学校のルール要確認):長時間の撮影や望遠時のブレ防止
前日までにプログラムを確認して「うちの子はどの競技に出るか」「どの位置を走るか」をチェック。
撮影場所もだいたい決めておくと当日バタバタしません。
運動会におすすめのカメラ設定
カメラ初心者の方でも、最低限これだけ押さえれば大きな失敗は防げます。
- 撮影モード
- まずは「スポーツモード」でOK。自動で速いシャッターや連写に設定してくれます。
- 慣れてきたら「シャッタースピード優先(S/Tv)」で 1/1000秒前後 に設定するとブレにくい。
- オートフォーカス
- 動体は「AF-C(コンティニュアスAF/AIサーボ)」を必ずオン。走っている間もピントを追い続けてくれます。
- 瞳AF対応機なら積極的に活用。子どもの表情にバチッとピントが合います。
- 連写
- 運動会は「とにかく連写」が鉄則。高速連写(10コマ/秒以上) に切り替えておくと、あとでベストショットを選べます。
- ISO感度
- 晴天ならISO100〜400で十分。曇りの日や日陰では自動ISOに任せるのも安心。
競技別:撮影のコツ
徒競走・リレー
ゴールシーンは親にとって外せない瞬間。
ここは ゴール正面に回って、高速連写+1/1000秒 で構えるのが鉄板です。
- スタート前:緊張した表情を狙うなら望遠でぐっと寄って。
- 走行中:コーナー付近でローアングルから狙うと躍動感が出る。
- 流し撮りに挑戦するならシャッタースピードを1/60〜1/125秒に落としてみても面白いです。
ダンス・演技
笑顔や全身の動きが魅力的なシーン。
- 全員を記録するなら F8前後で少し引き気味 に。
- 自分の子を目立たせたいなら F4〜5.6 に絞って背景をぼかす。
- 動きが読みにくいので「タッチAF」があるカメラは狙いやすいです。
障害物競走
転んだり、笑ったり、必死にクリアしようとする表情が撮れる競技。
- 障害物のすぐ近くで構えて、連写+AF-C に。
- ジャンプやくぐり抜けの瞬間は表情と全身をフレームに収めると迫力が出ます。
玉入れ・綱引き・大玉転がし
子どもたちが入り乱れる団体競技は、被写体を見失いがち。
- 早めに自分の子の位置を把握 して、望遠で追う。
- ピントは「AF-C+ゾーンAF」にすると、子どもが動いても追いやすいです。
- 遠めから少し引いて撮っておいて、あとでトリミングするのも安全策。
お昼休み・スナップ
競技だけでなく、普段見られない子どもの表情を残すのもおすすめ。
- 標準ズーム(35〜50mm前後) で自然な表情を狙う。
- 光の向きに気をつけて、逆光ならフードや露出補正を活用。
- 家族や友達との写真も、この時間にまとめて撮っておくと後で宝物になります。
まとめ|「設定+イメージ」で後悔しない運動会に
運動会は一発勝負。リハーサルはありません。
だからこそ「どんな瞬間を残したいか」をイメージして、設定を準備しておくことが大切です。
- シャッタースピードは1/1000秒を基本に
- AF-C+連写で走る姿を追いかける
- F値のコントロールで雰囲気を変える
こうして撮れた写真は、スマホにはない力強さや臨場感があります。
今年の運動会は、ぜひ「ちゃんと残せてよかった」と思える一枚を手に入れてください。